美しい術野展開につながる|皮切のテンションコントロール

研修医なら知っておこう

【BUYSS labo 01 / Episode 038】

たぴぞう
たぴぞう

前回の

絶えず左手で『切開予定線に緊張を与える』こと

ってのを後輩にドヤってみたら・・・

たぴぞう
たぴぞう

先輩に

そんなクソ当たり前のことドヤるな!って言われました・・・

所長
所長

相変わらず・・・💦

所長
所長

まぁ前回の話は、ほんのさわりの部分だからね。

前回のまとめ

切れ味を最大限発揮してあげるためには

メスにかかる『たわみ』の力を極力排除する事が重要です

刺入部分へのカウンターを効かせると
メスの切れ始めが『スパッ』と行くようになり
切開線全体に緊張をかけると
『サクッ』っと切れていくよ〜ってトコまでが前回のお話。

所長
所長

これを踏まえて今回は

テンションコントロールの『意識付け』に関して解説していきます

開腹などでよくやる 皮切へのテンションのかけ方

術者第一助手で皮切をする場合について考えてみましょう

術者:右手にメスを持っている ということは

テンションをかけるのに使えるのは

術者の左手、助手の右手、助手の左手 です。

これらを使って
刺入部のカウンター
切開線に垂直方向の緊張をかけるので

こういうパターンが多いのではないかと思います。

たいていの場合はこのテンションのかけ方で対応出来ます。
・・・・皮切の場合、これで充分・・・です。。。

たぴぞう
たぴぞう

以上!終わり!

・・・・ですか???

所長
所長

まぁ・・・そうなんですが・・・

このやり方だと、正直、『皮切専用』なんですよねぇ

しかも・・・

このやり方の場合

テンションをかけて作ることのできる 緊張した面 は

この 水色の二等辺三角形 の部分です

頂点(助手の右手)は刺入に対するカウンターですが
切り進めていくと 右手とメスの距離が離れますし
右手〜メス 間 はすでに切れているので
テンションが抜けてしまいます

つまり

少し切り進めた瞬間 実は・・・
テンションがかかっているのは お互いの左手が作る直線部分のみ
になってしまうのです

刺入部からの距離が離れるほど このようなイメージに近付きます

しかも
緊張のかかった部分(三角形の底辺)を越えた瞬間
テンションは抜ける一方になってしまいます

そのため

お互いの左手を徐々に移動させていくことがしばしばあります

この方法だと・・・

結果的に

緊張をかけた『直線部分』だけが切れる ので
『キレ』としての旨味がある部分を
手を移動させながら『ちょこまかちょこまか作り続ける』ことになります。

皮切線上に
『切れる』と『切れない』が交互に混在するので
残念ながら 一定のストロークで 左手でコントロールしながら切る
という感覚は生まれません

所長
所長

まぁ・・・皮切なら いいっちゃいいんですが・・・

どうせなら

層の剥離や術野展開につながる『感覚』を身につけましょう!

コツは「一定の緊張」を作り続けられるかどうか

↑↑↑の写真であったように
直線で作られた緊張は 緊張の『強弱(濃淡)』を生んでしまいます

ピンに対して 正面(対立方向)に引くと
持っている部分にのみ緊張が生まれますが・・・

写真のような方向に引くと
面としての緊張を作ることができます

切開にしろ剥離にしろ
直線的な『切る』操作をする場合
意識すべきは
『面』としての緊張を維持する ことです

直線(緑の矢印)を作って
それを引けば 黄色の面 ができます
このそれぞれのベクトルの和は ピンクの矢印 です

意識としては

このように
閉じたものを開きつつ牽引する イメージです

こうすることで 「一定の緊張」 をかけ続けることができるようになります。

剥離などの際のイメージとしては

↑↑↑の写真では 皮切線が短いので
術者と助手が片手ずつで『面』を作ることができていますが
もう少し長い皮切や大きな術野ではどうするのが良いでしょうか?

術者は右手で メスや電気メス、剪刀などをもって 切開・剥離を行うので

展開に使えるのは 前述の通り

術者の左手、助手の右手、助手の左手 です。

イメージとしては

このような感じで
大きな 三角形としての『面』を作る感じ です

この感覚と意識を身につけると

皮切後の術野展開や剥離操作が グッとやりやすくなります

所長
所長

この続きは 次回以降

・剥離操作でのテンションコントロ−ル
・筋鈎の先を効かせる の意味

という内容で解説していきます

たぴぞう
たぴぞう

とりあえず

今日の部分をまとめると・・・

『面』としての緊張を維持する ことを心がける

有効な三角形をどう作るか意識する

ってことですね。

次回、もう少し具体的に掘り下げて解説します。。。

所長
所長

まぁ 開腹などの大きな皮切で実際にこんな引き方をするのは

少数派かも知れません・・・が

次回の剥離の話を聞いてもらえると、もう少し納得できると思います。

たぴぞう
たぴぞう

所長は何でも電メで剥離しちゃうので

『電メ(エレキ)の若大将』って言ってるのの

秘密が教えてもらえそうですね。。。

たぴぞう
たぴぞう

『電メ(エレキ)の若大将』って古いギャグらしいですよ

シランケド・・・

コメント

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