縫合ハンドリング習得の近道【タオル縫い】|動画あり

手技の基本

【BUYSS labo 01/ episode 013】

所長
所長

左右の手の基本動作が分かったら、あとは連動させるだけです。

ハンドリングを習得する上で、最強の方法を伝授します!

いきなりシミュレーターを縫ってはいけない

よくあるシミュレーターの欠点

大抵のケースで、縫合のハンドリングを習うときに登場するのが
こんな感じのシミュレーターです。

このシミュレーターを使って縫っていくのが普通の縫合実習だったりすると思うのですが・・・

BUYSS labo の リアル縫合研修会 に参加した方はご存じだと思うのですが
僕の講義では、このタイプのシミュレーターはほぼ使いません!

なぜなら

所長
所長

下手になる要素が満載だから!!

糸結びを習得するには、まぁ良いかなぁ〜とは思いますが
縫合の運針・ハンドリングを練習するには欠点が多すぎます。
その欠点についてまずは説明しましょう。

創縁を開くための『反り』がつけられている

先ほどのシミュレーターを横から見ると
こんな感じで、カマボコ状の『反り』が付けられています。
コレによって、切開を加えると「パカっ」と開くのですが・・・

多くのシミュレーターは耐久性を持たせるため
外側の素材が硬めに出来ている事が多く縮みやすいので
断面が表面に向かってかなり「外反」した状態になります。

その割に、外側の硬さのため創縁自体の可動性が悪いので

パカっと外反した硬いキズ

としてそこに存在します。
コレが
かなりなクセ者で・・・

実際の創に「似ていない」

確かに開いたキズはいっぱいありますが・・・
このシミュレーターのように
外反していて創全体の断面を目視出来るキズは、まずありません。

こんな感じで、最初から創縁に「角度」が付いていることで
適当に針を刺入しても
そこそこ良い角度で刺入出来てしまいます。

更に、硬いが故に
縫合糸で「縫い寄せる」感触が
荷造り感満載で
繊細な糸結びや締め込みの感覚を養う事が出来ません。

硬い創縁を操作しにくい

パカッと外反した硬いキズ
であることで
鑷子を使って創縁の角度を調整したり
キズを開いて創縁間の距離を作って運針したり・・・
といった
創縁をコントロールして縫合する ためのトレーニングが出来ません。

また
シミュレーターが硬いことで
左手でテンションコントロールをしなくても
ある程度縫えてしまいます。
手術が上手くなる左手の使い方を学ぶ【セミナー】を見てみよう!
【手術上達の第一歩】基本は左手!〜鑷子の持ち方を極める〜
カウンターコントロール|左右の手の連動を意識せよ
↑↑↑こんな感じの左手でのコントロールを身につけにくくなってしまいます。

結果的に起こること

動かしにくいキズであることで

大きい針で縫うと 針の操作がしにくい

ということになり

比較的小さな針を使って
シミュレーターの表層近くで針を操作するようになりがちです。

これでは
持針器を持針器軸回転で動かすようになるため
【持針器を回す】を動画で学ぶ|NPセミナーダイジェスト②
↑↑ここでお話しているような持針器のコントロールは身につきません

いきなり シミュレーター で練習した結果

  • 左手のカウンターが効かせられない
  • 持針器軸回転で動かす

というクセが身についてしまうと次のステップで躓いてしまいます。。。

豚皮を縫おうとして困ること

研修病院で行われるような縫合研修や
エチコンなどの針糸メーカー主催のセミナーでは
豚皮が用意されていることがあります。

実際の皮膚を想定した生体材料としては
豚皮がそれなりに人体と類似している部分もあるので
豚皮を縫って練習することは意味があるとは思いますが・・・

ちゃんとしたハンドリングの基礎が出来ていなかったり
シミュレーターで変な「クセ」がついてしまっていると
以下のような点で「戸惑う」と思います。

もし、初めて豚皮を縫ったときに「戸惑い」を感じたら
自分のハンドリングを見直してみると良いかもしれません。

思った以上に真皮は硬い

まず、最初に思うのは
シミュレーターに比べて
針の通る抵抗が大きい
という事ではないでしょうか?

抵抗が大きいということを「硬い」と感じるかもしれません。

刺通抵抗を減じるには
やはり
左手のカウンターと左右の手の連動が重要です。
カウンターコントロール|左右の手の連動を意識せよ

死んだ組織には『張り』がない

刺通抵抗が高く「硬い」と感じる一方で
血流の無い、「死んだ組織」であるので
皮膚自体は緩んでいます。

つまり
刺さりにくいのに ビローん と伸びる
張りがない
組織です

この張りのない組織に針を刺そうとすると
のれんに腕押し 状態になり
思うような位置に針を刺せません。

張りのない組織に「張り」を持たせることが必要になるため
ここでも
左手のテンションコントロールが重要になってきます。

余計な組織を除けられますか?

豚皮自体に緊張がないために
縫おうとしている創は絶えず創面同士が近接した状態になります。

創の向こう側を縫っているときには、手前側の創面が
手前を縫っているときには、向こう側の創面が
絶えず自分の操作している部分に覆い被さって邪魔をしてきます。

左手や手の器械を持っていない部分を使って
邪魔な組織を除けたり
左右の手を連動させて
『操作スペース』を確保する
ということをしないと上手く縫うことが出来ません。

ココでも必要なのは
左右の手の連動です。

タオルには全ての要素が詰まっている

所長
所長

所長が練習するのに最もオススメするのが

タオルや布を縫うことです!

タオルは
シミュレーターや豚皮よりも入手が容易で
しかも

  • 自分で創縁の角度を調整する必要がある
  • それなりに刺通抵抗がある
  • 柔らかいのでテンションをかけにくい
  • テンションコントロールを意図的にやらないといけない
  • 左手で上手に『操作スペース』を作らないと上手くいかない

こういった特徴があるので

基本的なハンドリングを身につけるには
最高の練習材料です。

理想としては

タオルでハンドリングの基礎をたたき込んで
豚皮でポイントを理解しながらテンションコントロールの練習をする
⇒更に真皮縫合などの高度なテクニックへ移行

という流れで縫合を学んで行くことです。

たぴぞう
たぴぞう

所長の縫合セミナーでは

まずは布がメインで練習をしています。。。

タオル縫いの実際を見てみよう

実際のタオル縫いを解説動画にしてみました。

まだまだ語り切れていない部分もありますが
ハンドリングのポイントだらけです。

動画を見て
是非、実践してみて下さい。

針、持針器、鑷子、タオル
さえあれば、いつでもどこでも練習できますからね!!

所長
所長

上手くなりたければ

まず やること です!

タオル縫い 解説動画

↓↓↓真皮縫合が練習できる 業界初のシミュレーター

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