【BUYSS labo 01 / episode 001】
こんにちは
所長です😁
![所長](https://www.buysslabo01.com/wp-content/uploads/2021/02/2d007be02e30a3fc2c5049ce506088cd.png)
『術野を作る』って言葉 聞いたことがありますか?
術野を作る
基本的に皆さん右利きだと思うんですけど
・・・左利きの人は手術においてはメッチャ不利です。
・・・器械はすべて右利き用に作られていて上手く使えないんですよね。。。
右手の能力を存分に発揮するためには
右手の動く場所を作ったり
右手のアシストをしてあげたり
といった補助動作を左手でしてあげる必要があります。
この左手による作業の一つが
『術野を作る』です。
・・・助手が両手で行う作業もこれに含まれます。
術野を作る作業にはいろいろな所作が含まれますが
左手の手術における役割としては
『鑷子でものを把持する』
という行為が最も多いかもしれません。
今回は、繊細な縫合手技につながる
正しい左手の鑷子の持ち方 について考えてみましょう。
縫合における 左手の鑷子の持ち方
まずは
自分がどんな持ち方をしているのか・・・
とりあえず鑷子が無ければ
ペンでも何でも良いので、縫合するシチュエーションを想定して
![所長](https://www.buysslabo01.com/wp-content/uploads/2021/02/2d007be02e30a3fc2c5049ce506088cd.png)
そこら辺の『棒っきれ』を左手で持ってみて下さい
持ってみたら・・・
下のスライドと見比べてみましょう。。。
![左手の鑷子](https://www.buysslabo01.com/wp-content/uploads/2021/02/ea487ce6f35e423a5e61d02f7951f6dd-1-1024x640.jpg)
ちゃんとペンホルダー式に持っていますか??
![左手ブリッジ](https://www.buysslabo01.com/wp-content/uploads/2021/02/f22d67f9bd56f861d1b44e424bdf6a68-1024x640.jpg)
ペンホルダー式に持つ というのは
母指に対して、示指と中指の2本を対立させて
その間に鑷子を挟む持ち方です。
その際に、
- 示指の基部(MP関節)で鑷子の自重を支えられるように
- 母指と示指は鑷子の中心より先端側にポジションを取る
という持ち方をすると
わずかな力で鑷子の開閉ができます
特に顔の皮膚など、細かな縫合を行う場合には
上のスライドにあるとおり
- 中指の橈側(内側)に鑷子を触れさせて
- 示指基部と中指橈側に鑷子を乗せてしまう
と
更に微細な力で操作できるようになります。
さらに
この持ち方のメリットとしては
中指・環指・小指の3本をカメラの三脚の様に使うと
どのような場所であっても3点で安定させることができます。
・・・手掌の尺側(小指側)・小指・環指という3点も使えます。
まずはこのペンホルダー式の持ち方をマスターしましょう。
「こんなの当然でしょ!!」
って思った方もいるかもしれませんが・・・
- 母指と示指は鑷子の中心より先端側にポジションを取る
- 中指の橈側(内側)に鑷子を触れさせて、
示指基部と中指橈側に鑷子を乗せる
この2つができている人は少ないように思います。
![](https://www.buysslabo01.com/wp-content/uploads/2021/03/d75090eaa4aa1dce22d530be2b3638a5-1024x781.jpg)
是非、自分の鑷子の持ち方をもう一度振り返ってみてください。
特に16cm程度までの長くは無い鑷子の場合は、この持ち方が必須です。
まとめ
左手の鑷子はペンホルダー式で持つ ・母指と示指は鑷子の中心より先端側にポジションを取る ・中指の橈側(内側)に鑷子を触れさせて、 示指基部と中指橈側に鑷子を乗せる
![所長](https://www.buysslabo01.com/wp-content/uploads/2021/02/2d007be02e30a3fc2c5049ce506088cd.png)
まずは この持ち方をしっかり練習しましょう。
この持ち方ができると
「鑷子を返す」という動きにつながっていきます。
この詳細はまた次回以降・・・続く
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