【手術上達の第一歩】基本は左手!〜鑷子の持ち方を極める〜

左手の鑷子 器械の持ち方

【BUYSS labo 01 / episode 001】

こんにちは
所長です😁

所長
所長

『術野を作る』って言葉 聞いたことがありますか?

術野を作る


基本的に皆さん右利きだと思うんですけど
・・・左利きの人は手術においてはメッチャ不利です。
・・・器械はすべて右利き用に作られていて上手く使えないんですよね。。。

右手の能力を存分に発揮するためには

右手の動く場所を作ったり
右手のアシストをしてあげたり
といった補助動作を左手でしてあげる必要があります。

この左手による作業の一つが
『術野を作る』です。
・・・助手が両手で行う作業もこれに含まれます。

術野を作る作業にはいろいろな所作が含まれますが
左手の手術における役割としては
『鑷子でものを把持する』
という行為が最も多いかもしれません。

今回は、繊細な縫合手技につながる
正しい左手の鑷子の持ち方 について考えてみましょう。

縫合における 左手の鑷子の持ち方

まずは
自分がどんな持ち方をしているのか・・・
とりあえず鑷子が無ければ
ペンでも何でも良いので、縫合するシチュエーションを想定して

所長
所長

そこら辺の『棒っきれ』を左手で持ってみて下さい

持ってみたら・・・

下のスライドと見比べてみましょう。。。

左手の鑷子

ちゃんとペンホルダー式に持っていますか??

左手ブリッジ

ペンホルダー式に持つ というのは
母指に対して、示指と中指の2本を対立させて
その間に鑷子を挟む持ち方です。
その際に、

  • 示指の基部(MP関節)で鑷子の自重を支えられるように
  • 母指と示指は鑷子の中心より先端側にポジションを取る

という持ち方をすると

わずかな力で鑷子の開閉ができます

特に顔の皮膚など、細かな縫合を行う場合には
上のスライドにあるとおり

  • 中指の橈側(内側)に鑷子を触れさせて
  • 示指基部と中指橈側に鑷子を乗せてしまう

更に微細な力で操作できるようになります。

さらに

この持ち方のメリットとしては
中指・環指・小指の3本をカメラの三脚の様に使うと
どのような場所であっても3点で安定させることができます。
・・・手掌の尺側(小指側)・小指・環指という3点も使えます。

まずはこのペンホルダー式の持ち方をマスターしましょう。

「こんなの当然でしょ!!」

って思った方もいるかもしれませんが・・・

  • 母指と示指は鑷子の中心より先端側にポジションを取る
  • 中指の橈側(内側)に鑷子を触れさせて、
    示指基部と中指橈側に鑷子を乗せる

この2つができている人は少ないように思います。

是非、自分の鑷子の持ち方をもう一度振り返ってみてください。
特に16cm程度までの長くは無い鑷子の場合は、この持ち方が必須です。

まとめ

左手の鑷子はペンホルダー式で持つ
 ・母指と示指は鑷子の中心より先端側にポジションを取る 
 ・中指の橈側(内側)に鑷子を触れさせて、
   示指基部と中指橈側に鑷子を乗せる
所長
所長

まずは この持ち方をしっかり練習しましょう。

この持ち方ができると
「鑷子を返す」という動きにつながっていきます。

この詳細はまた次回以降・・・続く

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