力まずに持針器をあつかうためのポイント【器械の示指化ってナニ?】

器械の持ち方

【BUYSS labo 01 / episode 004】

所長
所長

突然ですが質問です。

下の綱引きをしている写真・・・綱は動いていないように見えますが、

左右の人は いったいどれくらいの力で引っ張っているでしょうか??

お互いに凄く強い力で引っ張っているのか?
それとも
ごくごく 弱い力で引っ張り合っているのか?

何れにしろ
動いていない ということは

お互いの力が 『釣り合っている』
状態な訳です。。。

器械を繊細に操作するとは どういうことなのか?

器械を繊細に操作するためにはどのように持ったら良いのか
ということを意識したことはありますか?

もし
持針器を強く握りしめたら 細かく動かすことは出来ないですよね?

持針器が10kgもあるような 超ヘビー級の重さなら話は別ですが
ごくごく 弱い力で手の中に持っていた方が
渾身の力で握るよりも はるかに動かしやすいハズです。

つまり
器械は弱い力で持つほど 細かく動かすことが可能に なります。

でも
あまりにも弱い力で持つと
手の中で持針器が勝手に動いてしまったり
落っことしてしまうかもしれません。。。。

弱く握る かつ 手の中で動かないようにする

という、一見すると矛盾するようなことを成立させる・・・

コレが器械を繊細に動かし操作するには必要になることなのです。

では、
具体的にはどのように持つと 弱く握りつつ手の中で固定 出来るのでしょうか?

手の中に『動かない点』を作る

手の中に器械を固定する ということは 言い換えると

手の中で器械を『動かないように』する という事です。

冒頭の 綱引き写真 のように
対立する方向に力がかかっていれば
弱い力か 強い力か に関係なく 動かなくなります。

相対する力の事を
カウンター
と言いますが
器械に対して ごく弱いカウンターの力をかけてやることで
その方向には動かなくなります。

さらに
持っている器械の複数の箇所に、複数の方向でカウンターをかけることで
手の中で 器械は『動かないように』なります。

この 『動かない点』を わずかな力で作ることで
全く力むこと無く器械を持つことが出来るのです。

所長
所長

上の写真においても

緑と水色、赤と黄 のそれぞれが対立しているため

無駄な力を入れること無く、わずかな力で持針器を固定できているのです。

このように
『動かない点』が 2カ所以上存在するので
もぅこの持針器は 手の中で動かなくなります。

わずかな力で器械を持った結果 起こること

弱い力で持針器を手の中に固定することが出来た結果
器械の先端に触れたモノの性状(硬さや質感など)について
器械に添えた示指で感じ取ることが出来るようになります。

所長はこれを

器械の示指化

と呼んでいます。

持針器やモスキート、剪刀など
リングに指を添えて把持する器械については
示指を軽く湾曲させて指尖部を触れさせることで

あたかも示指で組織に触れているかのような感覚
器械を扱えるようになるのです。

所長
所長

この持ち方をマスターするようにしましょう!

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