【糸結び】正しい結び目の送り方|秘密は右手の『中』にある!

糸結び

【BUYSS labo 01 / Episode 025】

所長
所長

さぁ 今回は前回 糸結びの『糸の送り方』|難易度の高い結紮にも対応するポイント

の宿題の答えを解説していきます。

みなさん自分なりに『糸を送る』ことができるようになりましたか?

理想の形(スタート)

前回お話ししたように
糸結びの作法として

術者が結紮点を目視出来る
術者の操作を邪魔しない

というためには
ある程度 結紮点か距離のある部分で結び目を作り
できる限り自分(助手)側で操作をしつつ
結び目を送っていく
ということが重要です。

こんな感じでスタートできると
相手(術者)側に充分なワーキングスペースを確保しつつ
自分(助手)側で処理できていますよね?

理想の形(ゴール)

そして
最も重要な事は

結紮点に「引っこ抜く力」をかけない ようにして
ゼロベクトル を意識しつつ送っていく

と言うことです。

理想的な最終形態は
こんな感じで


結紮点を中心に 縫合糸が180° 開き
右の手掌がかえった状態で
示指のみが相手(術者)側に侵入している


という状態です。

途中で何が起こっているのか?

ゴールからの逆算で考える

では、どうやったらこの
理想の最終形態を実現できるのでしょうか?

このときの右手の中はどうなっているかというと

こんな感じで
中指〜小指で把持された赤糸の先に
示指が軽く曲がった状態で乗っかり
結紮点の近くに指尖部があります

一方で
スタート時点の状態はどうなっていたかというと・・・

右手側の糸の上を滑車が滑っていく

こんな感じで
中指と示指がかなり近接した状態になっています。

この状態から

この状態にまで

赤糸の上を示指が移動している

のです。

別の言い方をすると

スタートの位置からゴールの位置まで
示指の滑車を滑らせている
のです。

ここで重要なのは

スタートさせる位置
ゴールしたときに 示指が適切な伸び具合になる位置
ということです

力を入れるのは示指ではない❗❗

ゴールしたときに示指が適切なポジションとなる位置から
示指の滑車をスタートさせていくのですが
このとき気をつけておいた方が良いポイントがあります。

初学者は
示指に力を入れがちですが
示指はあくまで「滑車」なので
単なる赤糸の【支点】です

本来ならば
結紮点に対して
黄糸と赤糸を引っ張って結び目を強固にするのですが
ゼロベクトルを実現するために「示指という支点を入れている」だけなのです

ですから、糸送りの際に
赤糸に力を加えているのは

↓↓写真のように 把持している中指・環指です

この状態で「クイッ」と
中環指のMP関節を屈曲すると
きれいに結び目に力をかけることができます

解説動画

所長
所長

示指の滑車をスタートさせる位置は

ほどよく力を入れた状態で最終形態になるよう

練習しつつ「距離感」をつかんで行くしかありません。

たぴぞう
たぴぞう

練習しまくるしかないですね。

糸結びを「華麗に」キメるには

糸の送り方 が重要です。

まずは今回解説したように
示指の滑車 を使いこなせるようになりましょう。

その後、シチュエーションによって
順目・逆目、男結び・女結び を使い分けていきます

何れにしろ、糸送りがちゃんとできなければ成立しませんので
今後の糸結び解説までの間に

示指の滑車 を身につけて下さいネ〜。

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