【真皮縫合】まずは大きな創を大きな器械で

縫合トレーニング

【BUYSS labo 01 / Episode 019】

所長
所長

次回から、公式LINEで配信していた
『配信動画』シリーズをアップしていく予定です。

今回はその予告をかねて真皮縫合の基本を『学ぶコツ』をお話します。

真皮縫合で重要な事

真皮縫合で重要な事は

  • 左手のテンションコントロールと角度調整
  • 針の背中で脂肪を除ける
  • 独特な糸結び(糸送り)

でしたよね?

『ん?』と思った方はコチラでちゃんと復習しておいて下さいね。

左右の手の連動を意識するために

そして
真皮縫合に限らず、手術が上達するために重要なこととして

左右の手の連動とカウンターがあります。

これらのことを学び、習得していくために
真皮縫合を実践する場合
初学者がまずやるべきシチュエーションは

  • 大きめな術野で
  • 大きめな針(できれば20mm以上)を使って
  • 厚めな皮膚を縫う

という事です。

具体的な創部としては

開腹手術の創部や
腹部皮弁のドナーサイト
大腿〜臀部にかけての手術(人工関節置換など)
背部皮膚の縫合
開胸手術の閉創

などが思い浮かびますが、
実際に縫ってみるときに一つ注意点があります。

できる限り大きめな針を使って
針の中心を意識して大きく動かす

ことを心がけて下さい。

創部の皮膚の厚さに合わせて
8〜18mm程度の小さな針で縫っている専修医をよく見かけますが

小さな針は『ごまかし』が効いてしまいます

一方、大きな針を使うと

左手の鑷子で創をコントロールしないと大きな針の取り回しができませんし
しっかり鑷子で把持したり皮膚にカウンターをあてないと
思ったところに刺通できません

できる限り
キレの良い大きめの針のついた針糸で縫うようにして下さい。

所長
所長

所長の個人的なオススメは
針のキレ、適度なしなりと柔軟性 などの点から

エチコンのPDSⅡ SH(針)のシリーズです

ETHICON 製品カタログページより引用

『ごまかさない』動きを身につけるために

大きめの術野において、大きめの針で縫合するにあたって
まずは
針先の感触を実感しつつ
針の円の中心を軸として手首から回していく感覚を養うために

まずは マチュウ で真皮縫合してみる ことをオススメします❗

ちなみに・・・

マチュウは構造上、大きめの針しか持てないのと
糸結びを『器械結び』でやる際には
ジョイントに糸が引っかかり易いので 少し注意が必要です。

所長
所長

次回からは

マチュウの3回シリーズをお送りします!

たぴぞう
たぴぞう

入門編的な内容ですし、

医学生のための OSCE対策講座 もありますよ〜

今後のマチュウシリーズ3回の予告

その他 【メール便での発送商品】 木村刃物 ナースはさみ メディサポ MS1-145B (1丁) 4965054261110

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